基本編
チェックリスト

文章の書き方についてのポイント

1.能動態や肯定形で記述しているか。

客観的な記述とするために、科学論文では受動態を使うことが多い。
しかし、研究成果を一般の人に伝える場合は、受動態や否定形をできるだけ使わず、能動態や肯定形で記述する方がより明確でわかりやすい。
米国のCenters for Disease Control and Preventionなどの各種一般向け資材作成マニュアルでも、できるだけ能動態を使うことを推奨している。

「~が示唆された」 → 「〜がわかりました」

「がんの可能性は否定できない」 → 「がんかもしれない」

2.理解しやすい数字を使っているか。

1. 数値は、できるだけ一般的な聞き慣れた言葉にして表現する。

「50%」は「半分」と書く。「90%」は、「ほとんど」と表現する方が理解しやすい。


2. 直観的に理解しやすい数字を使う。

「16%の人」とせず、「6人に1人」とする。


3. その数値が個人や集団の健康にとって何を意味し、その数値が高いのか、低いのかを説明することが大切である。

多くの研究者は、ワクチンの副作用が2%であれば非常に少ないと考える。

3.重要な情報を最初に記述しているか。

文章の最初に重要なことが書いてあると思って読む人が多い。
読者が読むことをやめてしまうことがないようにするためにも、伝えたいことを最初に記述する。

更新・確認日:2023年2月28日 問い合わせ先:医療情報をわかりやすく発信するプロジェクト事務局