アウトカム、エンドポイント
語の説明
この語群も「予後、転帰」と同様に、研究を行った際の「結果」を示す用語である。
「アウトカム」は、➀研究の結果、②研究を評価する項目の両方の意味で使われる。「エンドポイント」とは、アウトカム(評価項目)の一種で、臨床試験で薬などの有効性、安全性を確認するための評価項目である。頭に「主要」と付けた場合には、アウトカム、エンドポイントのうち、特に重視する結果や評価項目を示す。
一般の人の理解・認識
「アウトカム」「エンドポイント」の認知率は非常に低かった(それぞれ3.9%、2.7%)。
ポイント
これらの用語の認知率は極めて低いため、できるだけ使わない工夫が必要である。通常口頭で説明する場合は、「成績」「結果」と簡単にまとめて説明している、という専門家の意見もあった。「アウトカム」は「研究の結果」と「研究を評価する項目」の双方で使われるので、自分がどちらの話をしているのか確認が必要である。「エンドポイント」については、具体的な評価項目を示すとよい。
例えばこんな言い換え使い方
言い換え例
アウトカム →
「研究の結果/研究を評価する項目」(文脈に応じて使い分ける)
エンドポイント →
「死亡率」など(具体的な研究の評価項目を示す)
更新・確認日:2023年8月7日
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