難解語 遺伝子、遺伝子変異、ゲノム、ゲノム編集、遺伝情報、遺伝子治療

語の説明

この語群は、遺伝子に関連する用語である。
「遺伝子」とは、体をつくるための情報の1単位のことで、それぞれ異なる機能を持つたくさんの遺伝子がある。 *
「遺伝子変異」とは、遺伝子がなんらかの原因で後天的に変化することや、生まれ持った遺伝子の違いのこと。バリアントと呼ばれることもある。 *
「ゲノム」とは、遺伝子をはじめとした遺伝情報の全体に対する総称である。人間1人のゲノムには約2万~3万種類の遺伝子が含まれているといわれている。 *
「遺伝子治療」とは、遺伝性の病気の治療や予防を目的として、正常な遺伝子を体内に組み込む治療である。

一般の人の
理解・認識

「遺伝子、遺伝子変異、ゲノム、遺伝子治療」の「いずれかの言葉の意味をよく知っている」人は6.5%、「なんとなくは知っている」人は39.6%、「聞いたことはあるが意味はわからない」人は42.2%であった。言葉を聞いたことがあっても、意味を理解している人は少なかった。
知っている人のうち、「遺伝子」の正答率は最も高く50.3%で、「遺伝子治療」の正答率は29.2%と最も低かった。
この語群では、「遺伝」により親に似るという認識から、他の用語を類推している人が多いと考えられた。また、「遺伝子の英訳がゲノムである」と勘違いしている人もいた。

ポイント

この語群は、新しい治療法の開発が目覚ましく、用語の意味が変化している段階である。医療関係者でも共通認識ができていないことから、「遺伝子」も含め、本文に使用した用語については、脚注等での説明を付与することが必要である。また、イラストなどによる説明も必要である。遺伝子が生命の設計図であるという概念は意外に理解しにくい。

例えばこんな
言い換え
使い方

・脚注の例
注:遺伝子とは、親から子へ体をつくるときの特徴を伝えるための1つ1つの情報のことで、ゲノムとは、使わない情報も含んだすべての遺伝情報のことである。

* 国立がん研究センター がん情報サービス 2021年