理解しにくい
医学研究用語

因果関係

語の説明

「因果関係」とは、原因とそれによって生じる結果との関係である。
因果関係を確認するための観点として、「関連の時間性(結果が原因の後に起こった)」「関連の一致性(複数の研究で同じ結果が見られる)」「関連の強さ(関連が強い方が誤差などの影響を受けにくい)」「量-反応関係(頻度や量が多い方が関連が強い)」「生物学的妥当性(実験データや動物実験の結果と一致)」がある。

一般の人の理解・認識

「因果関係」の認知率は64.9%であった。知っていた人のうち、「原因」と「結果」が因果関係である、との正答率は70.3%に上った。ただし、「関りがあること」との誤解も見られ、「因果応報」という言葉を連想する人もいた。専門家からは「因果関係」と「相関関係」の区別は難しいので、その言葉はあえて使わないで説明する、との意見もあった。

ポイント

「因果関係」の意味自体は比較的認知、理解されているが、「相関関係=関連があること」と、「因果関係=原因と結果」との違いは、時に専門家でもわかりづらい。科学的に正確に表現することを心がけ、「相関関係」を「因果関係」としていないかを確認することが大切である。言い過ぎていないかを他者に確認してもらうとよい。

因果関係とは

例えばこんな言い換え使い方

言い換え例

「因果関係がある」 →
「Aという生活習慣が原因でBという病気が起こる」

更新・確認日:2023年2月28日 問い合わせ先:医療情報をわかりやすく発信するプロジェクト事務局