難解語 アウトカム、転帰、予後、主要アウトカム、主要エンドポイント

語の説明

この語群は、研究を行った際の「結果」を示す用語である。
「アウトカム」は、➀研究の結果、②研究を評価する項目、の両方の意味で使われる。「エンドポイント」とは、アウトカム(評価項目)の一種で、臨床試験で薬などの有効性、安全性を確認するための評価項目である。
「予後」とは、一般的には「今後の病状についての医学的な見通し」だが、研究では「研究を行った後の経過とその結果」という意味で使用される。
「転帰」とは、「ある一時点での結果と見通し」のことである。

一般の人の
理解・認識

「転帰」「アウトカム」「エンドポイント」の認知率は非常に低かった(それぞれ3.9%、3.9%、2.7%)。また「予後」を「余命」と誤解している人もいた。予後の認知率は、52.6%であった。*

ポイント

「予後」以外の用語の認知率は極めて低いため、できるだけ使わないような工夫が必要である。「予後」も一般に知られている意味と研究で使う場合での意味が少し違うので、使う場合には脚注、解説をつける。通常口頭で説明する場合は、「成績」「結果」と簡単にまとめて説明している、という専門家の意見もあった。「アウトカム」は「研究の結果」と「研究を評価する項目」の双方で使われるので、自分がどちらの話をしているのか確認が必要である。

例えばこんな
言い換え
使い方

アウトカム →「研究の結果/研究で最も観察したい評価項目」(文脈に応じて使い分け、評価項目は具体的に「死亡率」などと書く)
予後 →「今後の病状についての医学的な見通し/研究の後の経過と結果」(文脈に応じて使い分ける)

* 国立国語研究所「病院の言葉」委員会『病院の言葉を分かりやすく -工夫の提案-』2009年