理解しにくい
医学研究用語

酵素

語の説明

「酵素」は、食べたものを消化・吸収・代謝するための化学反応を助ける物質である。酵素はヒトの体内に約5000種類程度あるとされている。それぞれの酵素は決まった反応だけを助ける。酵素は主にタンパク質でできており、細胞で作られる。

一般の人の理解・認識

中学の理科では、消化酵素について学ぶ。そのため、一般の人でこの用語を聞いたことがない人は7.2%であり、全体の半数以上の人が正しく意味を理解していた(認知率65.0%、正答率80.7%)。一方で「体にいいもの」「酵素ドリンク」「食品として摂るといいもの」などのイメージを抱く人も多かった。このイメージを持つ人は、タンパク質である酵素は、口から体内に入るとアミノ酸に分解されて小腸で吸収されるため、そのまま酵素としては働かないことを理解していない可能性がある。

ポイント

よく知られている用語であるが、正確な理解を持たない人も多くいることを前提とし、説明を加える。言い換えの必要はないが誤解を防ぐため、酵素がどこで、どのように働くか、どのような研究段階かについて補足するとよい。

例えばこんな言い換え使い方

補足説明例

「○○酵素は、○○反応のはじめの段階である○○と○○の結合を助けます。この研究はネズミでの検討であり、人でも効果があるかどうかについては、今後検討します」

更新・確認日:2023年2月28日 問い合わせ先:医療情報をわかりやすく発信するプロジェクト事務局