理解しにくい
医学研究用語

感度、特異度

語の説明

医学系研究では、主に検査の能力(検査がどれくらい正しいか)を示す値として組み合わせて使われる。
病気があるかどうかを調べる検査では、「感度」は、病気の人を検出する力を示し、「特異度」は、病気でない人を検出する力を示す。両方の値が高いほど良い検査方法である。しかし、両方が100%の検査は存在しないため、検査の結果はいつも正しいわけではない。

一般の人の理解・認識

「特異度」の認知率は22.0%だった。そのうち、誤答率は68.9%で、多くの人がまれな病気を見つけるための検査を特異度が高い検査だと考えていた。語感から、遺伝子に関連する用語であることを連想する人もいた。なお、専門家でも「特異度」を正しく理解している人は半数程度にとどまっていた。

ポイント

多くの人が、検査の結果が必ずしも正しくないこと自体を知らない可能性がある。生活感覚を基に「感度」はおおよその見当はつけられても、「特異度」は見当がつかない。よって、これらの用語をそのまま使うのは避け、言い換えるか、補足説明をする必要がある。

例えばこんな言い換え使い方

言い換え例

病気があるかどうかを調べる検査の場合

感度 → 
「ある集団の中の病気の人を正しく見分ける力」または「病気の人を正しく検出する力」

特異度 → 
「ある集団の中の病気ではない人を正しく見分ける力」または「病気でない人を正しく検出する力」

感度・特異度

更新・確認日:2023年2月28日 問い合わせ先:医療情報をわかりやすく発信するプロジェクト事務局