理解しにくい
医学研究用語

適応、保険適用

注意
一般の日本語とは使い方が違います

語の説明

この語群は、薬や治療法などの実用化に関連する用語である。
「適応」とは、効果が医学的に認められ、使用の対象となることである。適応とするか否かは、必ずしも公的な審査・承認とは関係ない。一方で「保険適用」とは、公的な審査・承認を経て、健康保険からの給付の対象として認められることである。保険適用されている治療法や薬剤では、それぞれ適応が決まっている。

薬や治療法などが使用できる範囲

一般の人の理解・認識

「保険適用」という用語の認知率は82.7%であり、非常に高かった。しかし、そのうち保険適用されている薬の使用法を医師と相談して自由に決められると考えていた人は40.3%いた。

一般の日本語での「適応」の使われ方

外部の環境に適するように行動や意識を変えることを指すことが多い。

例)新しい生活環境への変化に適応しきれない

ポイント

「適応」と「(保険)適用」は語感から混同されやすい。薬や治療法などの対象なのか、医療費の支払いの対象なのかを区別する。

例えばこんな言い換え使い方

言い換え例

適応 → 
「医学的に効果が認められ、使用の対象になること」

保険適用 → 
「健康保険の対象となること、健康保険から費用が負担される薬や治療法などのこと」

更新・確認日:2023年2月28日 問い合わせ先:医療情報をわかりやすく発信するプロジェクト事務局