再生医療、幹細胞、iPS細胞
語の説明
この語群は、「再生医療」に関連する用語である。
「再生医療」とは、主に幹細胞を用いた医療技術のことである。ただし、日本の再生医療安全性確保法が規制対象にする「再生医療等」には、その他の細胞(多血小板血漿等)を用いる医療行為も含まれる。
「幹細胞」は、自分と同じ細胞を増やす能力と将来いろいろなものに変化する能力を併せ持った細胞である。
「iPS細胞」は、成体幹細胞やES細胞と並んで幹細胞の一種である。iPS細胞は皮膚や血液などの体細胞から、ES細胞は胚から取り出した細胞である。
幹細胞
一般の人の理解・認識
「iPS細胞」が幹細胞の一種であることは49.2%が理解していたが、「幹細胞」の意味(特性)は43.4%しか理解していなかった。ES細胞や成体幹細胞を理解している人の割合はさらに低かった(32.0%)。
「再生医療」についても基本的な意味や特性を理解していた人は39.7%だった。専門家、医師の正答率も半分以下で、他の用語よりも低かった。
ポイント
全般に「再生医療」に対する正答率は低く、再生医療に対して過度な期待が生じているようにも見受けられる。専門家が考えるよりも、一般の人は科学的な知識に基づかずに再生医療に期待していることを認識し、説明する必要がある。
例えばこんな言い換え使い方
言い換えは難しいため、それぞれの用語に説明を適宜補足する必要がある。
補足説明例
「再生医療は、病気やケガなどで失われてしまった身体の組織を修復することを目指した医療技術です。主に幹細胞を取り出して増やし、体内に移植します。」
更新・確認日:2023年2月28日
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