理解しにくい
医学研究用語

標準治療

注意
一般の日本語とは使い方が違います

語の説明

科学的根拠に基づいた、利用できる現時点で最も効果的な治療。多くは診療ガイドラインに掲載されている。

一般の人の理解・認識

53.5%は「標準治療」という用語を聞いたことがないと回答し、認知率は22.5%であった。そのうち、正答率は45.7%であった。しかし、「普通」「並み」「一般的な」治療との誤答率は29.6%、「基本的治療なので長時間変わらない」との誤答率が18.5%であった。その他、「最先端の治療」「保険が適用される治療*」「最低限行われる治療」との誤解もあった。

科学的に効果が確かめられる以前に保険適用された治療もあるので、現在、保険適用されている全ての治療が標準治療であるということではない。

ポイント

「標準治療」は一般に認知・理解されていない用語である。特に、「標準」は「一般的」と同様の意味であるという通常の日本語の意味に引きずられる誤解が多いので、かっこ書き等で補足が必要である。「並み」の治療は嫌だと一般の人が誤解することがあるので、丁寧な説明が求められる。認知率が低い上に上記の理由で誤解されやすいので、必ず脚注を入れるようにすると良い。

例えばこんな言い換え使い方

言い換え例
注釈例

「現在科学的に効果が確かめられている、最も効果的な治療」

更新・確認日:2023年2月28日 問い合わせ先:医療情報をわかりやすく発信するプロジェクト事務局